吉村昭 漂流
最近読書ブームが続いておる昨今。
読み終わった後にパワーをもらった作品が吉村昭氏の漂流という本です。
こちらの本は今からさかのぼる事100年以上前の本当にあった出来事を
記されています。
読み始めは、当時の方便や言葉の言い回しに慣れずスラスラと読むことが
難しかったのですが、だんだんと言葉の表現方法にも慣れ、全体の1/5を
読み終えるころには当時の世界観に没頭する事ができます。
内容は題名とそのままで江戸時代の漂流事件の事が記されています。
江戸時代は今現在と比べ海での事故が相当多く、たくさんの漁師や海と関わる
仕事の人が漂流していました。
主人公の長平が仲間4人と漂流し、無人島についてからの10数年間の
記録です。数年後には1人になり、孤独と戦いながら必死で生きようとする
姿には人間の生命力の強さを感じられます。
1人になりさらに数年後にはまた漂流者が現れ孤独から抜けれます。
その漂流者たちとの漂流サバイバル小説です。